英語科教員のメモ書き。

今日やれば、今日伸びる。

ロンドンより、英語学習に関する情報発信中

【本音】英語は短期間で習得しないほうがいい。

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お疲れ様です、Javishです。

 

よく、短期間での英語習得を謳う広告をインターネットや電車でよく目にします。

忙しい社会人向けのコースや幼児向け教室など、ターゲット層やサービス内容も様々。

 

そうした宣伝をみると、まるで英語は無駄なく効率的に学習することが可能であるかのような気がしてきます。

 

「英語は短期間で習得が可能なのか」

 

しかし、私はこの問いに関しては考えません。なぜなら、私個人としては「英語は短期間で習得しないほうがいい」と考えているからです。

 

英語の学習は、楽しいものですが楽ではありません。

音読の練習をとっても、他人の前で英語の音読をするのは恥ずかしいものです。単語の覚え方も多岐にわたり、自分にあった方法を探すのも大変で、それらを試してみるのはもっと大変です。

 

ただ、こうした音読の恥ずかしさを乗り越えて習得した英語の発音は、一生使える武器になります。単語を繰り返し覚えた努力は、今後難しい文法にぶつかったときに勉強を投げ出さない精神的な強さになります。

 

英語を学習するときは、試行錯誤、trial and errorが重要です。

 

単語テストで点数が取れないなどの壁にぶつかったときに、

「もっと覚える回数を増やせばいいのかな?」「もっと書いたほうがいいのかな?」「もっといい覚え方があるのかな?」と、努力の思考を積み重ねることが理想です。

 

英語を勉強するために、たくさん失敗をして、悔しい思いをして、そうした経験が後々の成長につながると信じています。私も何年か海外生活をしましたが、1年に2回以上は悔しくて泣きそうになったことがあります。1年に1回は実際に悔しくて泣いたこともあります。今になってみれば、そうした経験は宝であり、自分を作る強い基盤になっています。

 

ですから、英会話の広告などで「無駄のない英語学習を!」などと謳っているものを見るたびに、「英語の学習に無駄なんて無いのになぁ」と思ってしまいます。ただし、決してそうした方法を批判するわけではありません。徹底的に効率化された学習法に基づいて語学力を伸ばすのもすばらしいことだと思います。

ただなんというか、すでに確立された学習法をお金を払って使うというのは、まるで新しいゲームを買ったとき、課金してめっちゃ強い武器を最初の村で手に入れて、ラスボスまであっという間に倒してしまうような、本来の楽しさを効率化の名のもとに半減させているような気がします。無論ゲームの遊び方は人それぞれなので、ただ私の肌には合いません。

 

あなたは英語学習の短期間の学習について、どう思いますか?