英語科教員のメモ書き。

【超本音】英検1級を取得すべき3つの理由。

***2018/9/17 トップ画像変更、文章一部改訂しました***

 

お疲れ様です、Javishです。

 

Javishは英検1級取得者です。英検1級をとろうと勉強していたときはそのメリットについて深く考えていなかったのですが、今振り返ってみると意外とメリットが多く、取得すべき理由も見えてきました。今回は英検を取得すべき3つの理由について書いていきます。

 

 

理由①:教員採用試験において有利。

 

Javishは公立校の教員採用試験と私立校の採用試験を両方受けましたが、そのどちらでも「英検1級取得者」という肩書きがとても有利に働いてくれました。

まず、公立校の教員採用試験を受ける場合、英検1級をもっていれば試験の一部が免除される自治体が多くあります。例えば東京都の場合、英語の実技試験が免除されます。Javishは東京都の教員採用試験を受験しましたが、一次試験と二次試験のあとの実技試験が免除されたので、ほかの受験者よりも早く精神的・時間的に解放されました。

また、近年では小学校での英語の教科化にともない、中学校・高等学校だけでなく、小学校での教員採用試験でも高い英語力を持った人材は優遇される傾向にあります。

 

文部科学省は、2017(平成29)年度公立学校教員採用選考試験の実施方法をまとめました。小学校では、次期学習指導要領で英語が教科化されることを視野に入れて、中学校や高校の英語教員免許を持つ受験者や、英語力検定・能力試験で一定の成績やレベルに達している受験者などに対して、試験の成績を加点したり、特別枠を設けたりするなどの優遇措置を取る教育委員会が増えています。

小学校は英語力重視で教員を採用|ベネッセ教育情報サイトより引用)

 

公立校の教員採用試験を受験する場合、英検1級を持っているメリットはとても大きいことがわかります。

 

さらに、公立校の採用試験を早く終わらせることで、私立校の面接準備を早く始められるというメリットもあります。関東圏の自治体であれば、7月・8月に教員採用試験があります。学校により採用試験の時期にずれはありますが、私立校の専任・常勤教諭の募集が始まるのが秋ごろなので、公立校受験を一部免除で周りより早く終わらせる→私立校受験の準備を周りより早く始めるといういい流れを作ることができます。こうした試験や面接の準備はいかに準備のために時間を割けるかが重要ですから、こうした有利な流れはぜひ作っておきたいところ。

 

自治体別の試験一部免除の条件や有無は変わる可能性があります。自分が試験一部免除に該当するかどうかはご自身で自治体のホームページ等でご確認ください。

 

私立校の教員採用試験においても、英検1級は自分をブランディングできる立派な看板です。「英検1級」はそもそもどれぐらいすごいのか、数字で考えてみましょう。英検協会のデータによると、英検1級の合格者は年間2500人ほど。(※実用英語技能検定協会は2014年以降の詳細な合格者数を公開していないため、概算です。)仮に同じ比率で今まで40年間合格者が出て来たとすると、2500人×40年=1000000で、約100万人。日本の総人口はおよそ1億2700千万人ですから、日本全国で英検1級を保持している人(かつ現在退職していない確立の高い人)の割合は、約0.8パーセント。およそ127人に1人の割合です。日本人の1パーセントも持っていない希少価値の看板で自分をブランディングできるんですから、これが面接で不利に働くことはほぼないでしょう(「ウチにはレベルが高すぎる」と思われる場合を除く)。Javishもいくつか私立校の面接を受けましたが、書類選考で落とされることは一度もなく、複数校から内定をいただくことができました。

 

このように、公立校・私立校どちらの教員採用試験においても有利になり、さらに相乗効果もある英検1級は是非とも取得しておくべきですね。

 

理由②:生徒に実力をわかりやすく伝えられる。

 

 現役の教員になってからも、英検1級はとても便利です。なぜなら、英検1級は生徒に自分の語学力を分かりやすく伝えるいい材料になるからです。英語科教員であれば、「先生は英検何級持ってるの?」と生徒によく聞かれます。生徒は普段から教員をよく見ていますし、教員の教科指導力を見極めようとしています。そのときに、「先生は、英検1級を持っているよ。勉強すれば取れるからまずは~級を取れるようにがんばろうね。」と答えると、たいていの生徒は英検1級にびっくりします。生徒は彼らが取り組んでいる英検の難しさはよくわかっていますから、その最高位の級を持っていることがどれだけ大変かはすぐわかります。また、意欲のある生徒は英検の勉強方法について聞いてきたり、英検を全く受けたことがない生徒が英検を受けたいと言ってきたりと、生徒の学習意欲の向上につながることもあります。実力をわかりやすく提示するのに英検1級はぴったりですし、生徒をうまく惹きつけることができるというお得な効果があります。

 

理由③:英語科の教員なら、英検1級程度の専門性は持っておくべき。

 

英語科の教員である以上、最もなじみの有る英語の外部試験の英検なら、一番上の1級を取れて当たり前だと思います。教員全員にそれぐらいの専門性は必要。ただし、Javishは、「これから英語教師を目指す人は全員英検1級を取得すべき」で、非常勤・常勤含め、現職の教員の方はそこまで厳格に求められるのは不合理だと考えます。 正直なところ、現職の英語の先生にここまでのレベルを求めるには環境が整っていないからです。

 

以前、文部科学省が2013年に発表した「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」の中で、

「全ての英語科教員について、英検準1級、TOEFLiBT 80点程度等以上の英語力を確保 」

という具体的な数値目標が達成されたとともに、その目標があまりにも達成できていなかったことがメディアで話題になりました。

www.huffingtonpost.jp

 

教員に求められるレベルとしてこの水準が適切かどうかは別問題として、英検準1級や1級レベルを現職の教員に「仕事大変だと思うけど、今から英検準1級とりなさい。英語科に力入れたいから」と求めるのは酷です。現場の先生方が教員採用試験に晴れて合格し勤務を開始したころにはそんな基準は示されていませんでしたし、英検準1級を持っていなくて当たり前です。というか、当時合格したのだからそのときに各自治体や学校が求める英語力は持っていたはずです。そして、学校現場は死ぬほど忙しい。英検の勉強なんてしている暇はほとんどありません。さらに、受験料も教材も自腹。英検1級なんて受験料を調べたら驚いてひっくり返りますよ。とにかく、このようにサポート体制がまるで整っていない状況下に有る現職教員の方に英検1級を求めるのは非現実的です。

ただし、今現在英語教師を目指している人なら話は別です。日本の英語教育の質の低下が何年も何年も繰り返し叫ばれている中、中途半端な専門性ではお話になりません。学校現場でも高い専門性は必要です。教科書のCDレベルの音読が出来ますか?ネイティヴの先生方と授業の予定についてみっちり英語で話し合いが出来ますか?英検の2次試験対策を学校で行うとき、ネイティヴ面接官の役割ができますか?生徒のために、海外大学への推薦書を英語で書けますか?

無論、教育に対する熱意など精神面が秀でた方もたくさんおられるでしょうが、愛情で教育は完結しません。精神論ですべてが片付く時代ではなくなりました。気持ちも大切ですが、これから教員を目指すなら、まずは専門性を高めることは必須でしょう。Javishなら、自分の子どもに英語を教える人には高い専門性を持ってほしいです。

 

 

 以上、英検をとっておくべき3つの理由についてご紹介しました。いかがでしたでしょうか?英検1級は確かに高い壁ですが、合格は不可能ではありません。現に、毎回10%の受験者は合格しているわけです。英語科教員として、Javishも専門性を常に高め続けていきます。これだけメリットが多い英検1級、がんばって取得してみませんか。