【nの数】running?opening?
お疲れ様です、Javishです。
中学校1年生の後半になると、現在進行形が取り扱う文法事項として登場します。
<be動詞>+<動詞の原型+ing>
が基本ですが、この<動詞+ing>のスペルの例外も提示する必要があります。
get → getting
run → running
swim → swimming
特にこの文字を重ねる系は頭にすっと入ってこないとつまづきになりやすい。
自分も、「この3つは例外だから気をつけてね。」と注意しながら指導していました。
すると、普段成績優秀な生徒から次のように質問されました。
「先生。どうしてrunningにはnが2つなのに
openingは2つじゃないんですか?」
さすが成績優秀者。質問が鋭い!まず中1にしてopenがすぐ思いつくところがすごい。
openingだけでなく、listeningなどもnは重ねません。
あなたなら、どのように解説しますか?
文字を重ねるときのルール
動詞にingをつける場合、最後の文字が2つ重なるときのルールがあります。それは、以下の通りです。
- 単音節で語尾が<短母音+子音>
- 複音節で語尾が<アクセントの有る短母音+子音>
音節とは、ひとまとまりの音として認識される発音の単位です。辞書を見ると、"run"はひとまとまりで書かれているので単音節、"begin"は"be-gin"と音節ごとに区切られているので複音節の単語であることがわかります。
以上のルールに当てはめてみると、
"run"→単音節で語尾が<短母音+子音>→running
「r+u(短母音)+n(子音)」
→ルールに当てはまるため、 nは2つ。
"open"→複音節で語尾が<アクセントがない短母音+子音>→opening
「o(アクセント付長母音)+p(子音)+e(アクセント無し短母音)+n(子音)」
→ルールに当てはまらないため、nは1つ。
と、確かにルールの通りに文字が重なるかどうかが決まっています。
ただし、この解説をクラス全体にしてしまうと混乱が起こるのが目に見えているので、その質問をしてくれた生徒だけに手短に話すと納得してくれました。
こういう鋭い質問にもさらっと答えられると、さらに生徒から信頼を勝ち取ることができるかもしれませんね。