英語科教員のメモ書き。

今日やれば、今日伸びる。

ロンドンより、英語学習に関する情報発信中

世界のクリスマスを学べる1曲。

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お疲れ様です、Javishです。

 

今年もクリスマスが近づいてきましたね。

日本語でもクリスマスを題材にした歌はたくさんありますが、

洋楽ならもっとたくさんあります。

これらを授業に使わないのはもったいない!

 

そこで今回は、

Javishは毎年リピートで聴き続けている、

世界のクリスマスを学べる1曲を紹介します。

 

 

それがこちら。

 

www.youtube.com

 

歌詞がみれる動画はこちら。

 

www.youtube.com

 

 

曲名は「Christmas Can Can」といいます。

歌っているのは「Straight No Chaser」というアカペラグループ

聞き覚えのあるメロディーですよね?

原曲は、運動会の徒競走などでよく使われる

「Can-Can From Orpheus in the Underworld」という

クラシック音楽です。

 

さて、この"Christmas Can Can"からは、何が学べるんでしょう?

 

クリスマスは世界基準じゃない

 

日本では12月25日はクリスマスでお祝いをしますね。

 ダイソーにも「クリスマス」のデコレーション商品が並び、

コンビニやケーキ屋さんにも「クリスマス」ケーキが並びます。

 

イギリス・アメリカもそう。

 大手のスーパーには本物のもみの木が売り出され、

クリスマスギフトを家族や大切な人同士で送り合います。

日本と少し違うところは、

24日までには家に飾ったクリスマスツリーの下にギフトを置いておき、

25日は朝みんなで起きて、お互いのプレゼントを開封するところ。

 

↑ちなみにこれはJavishも奥さんの実家で体験しました。

 ネイティブじゃないとリアクションをとるのが大変!

 

 

さて。

 

この「Christmas Can Can」は、そんな欧米文化のクリスマスのあるあるを

これでもかと詰め込んだ前半がキャッチーです。

 

ところが!

途中でこんな歌詞が出てきます。

 

It's the most wonderful time of year
We're running mad with Christmas cheer
Hey, what's troubling you, my friend?
It's not fair if you're Jewish, Jewish (not fair if you're Jewish, Jewish)

 

メンバーのほとんどが欧米出身である中、

一人のユダヤ人メンバーがユダヤ人ならクリスマスはフェアじゃない」

愚痴をこぼしています。

なぜなら、ユダヤ人はクリスマスの時期にクリスマスを祝うのではなく、

ハヌカ(Hanukkah)」という独自のお祝いを行うからです。

 

www.ab-road.net

 

欧米人が多数派としてクリスマスで盛大に盛り上がる中、

少数派のユダヤ人は文句を言っている、という訳ですね。

 

それに一人の欧米人メンバーが気づき、

「クリスマスだけをお祝いして彼を排除するのはやめようぜ!」と

なんとか平和解決しようとしますが・・・

 

Hey, he's right who made these laws?
Look! Wait, here comes Santa Claus
Santa Claus, Santa Claus, Santa Claus, Santa Claus
(Santa, Santa, Santa, Santa, Santa, Santa, Santa, Santa)

(Guys? Guys!)

 

もう一人のメンバーが、「みんな見ろ!サンタが来た!」と叫ぶと、

もうみんなサンタに夢中になってユダヤ人の彼を完全無視。

(ちなみに"Here come Santa Clause."は倒置が起こってますね。

 これ一本で授業ができる。)

 

一緒にパレードに入って盛り上がろうぜ!と、

どんどんテンションがあがる欧米人メンバーたちに対してそのユダヤ人は・・・

 

Hey, Santa do the can-can
Help them if you can-can join in the parade
(I'm gonna go grab some Chinese food)
All you need is a tree, some lights, about a thousand presents
Wrap them up and pray for snow, ho

 

「ちょっと中華でも食ってくるわ」と、可哀想すぎる。。。

 

しかし、曲の最後では「このホリデーをみんなでやっぱ共有しようぜ」と

半ば強引に歓迎されます。

 

Wait for our ending
We should share this holiday
Hava Nagila, Happy Hanukkah to you
A Happy Hanukkah to you, a Happy Hanukkah to you
A Merry Christmas, Hanukkah and also Kwanzaa
Merry Christmas, Happy Hanukkah, and Merry Kwanzaa too
Ho

 

Nagila(ナギラ)」とは、ガーナなどの地域でお祭りなどの時にするダンスの一種、

Kwanzaa(クワンザ)」とはアフリカ系アメリカ人のクリスマスのことをいいます。

 

クワンザに実際に参加された日本人の方の記事を発見!

ameblo.jp

 

最後は「みんなそれぞれのクリスマスを!」という終わりですね。 

 

終わりに

今回は、世界のクリスマスを1曲で学ぶことのできる、

「The Christmas Can Can」を紹介しました。

 

テンポが早くて覚えるのは少し大変ですが、

単語自体は簡単なので、繰り返し聞くとすぐ歌えるようになります。

 

授業で使うなら定番クリスマスソングもいいですが、

「The Christmas Can Can」で生徒の予想を裏切ってみてはどうでしょう?

ネイティブの知り合いが多い方なら、あえてこの歌を十八番にするとウケます。

 

この歌を練習して、世界のクリスマスに思いを馳せてみては。