英語科教員のメモ書き。

今日やれば、今日伸びる。

ロンドンより、英語学習に関する情報発信中

【中高全学年向け】Broken telephone

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お疲れさまです、Javishです。

 

今回は、何も道具を用意せずに出来る、"Broken telephone"というゲームを紹介します!・・・といっても、今回は単純なゲームのアイディアの紹介です。

"Broken telephone"とは、日本語で伝言ゲームのことです。

 

ゲーム名:Broken telephone

必要時間:5~10分

用意するもの:無し

推奨人数:何人でも

 

手順:

①生徒をグループ分けする。教室内でタテの列で分けるとやりやすい。

②教員がフレーズを決め、各列の一番後ろの生徒だけ廊下に集め、フレーズを伝える。その間、残りの生徒には生徒の順番を並び替えて作戦会議をさせる。

③生徒を教室に戻し、最前列の生徒には解答を書く紙を配る。

④開始の合図をだし、後ろから順番に生徒がフレーズを伝言していく。

⑤最前列の生徒が解答を書く。早い順に順位をつける。

 

このゲームの良いところは、フレーズに授業で取り扱った文法事項を含めることで、授業のまとめ活動が出来るところです。よって、中1から高3まで幅広い学年で活用できます。さらに用意するものがなにもないため、使いやすいゲームです。ぜひお試しを!

 

【超本音】英検1級を取得すべき4つの理由。

海外で働くエンジニア (2/8) | IT業界職種研究 | IT転職 エージェント リーベル

 

 

***2020/12/1 トップ画像変更、理由もうひとつ追記*** 

***2018/9/17 トップ画像変更、文章一部改訂***

 

お疲れ様です、Javishです。

 

Javishは英検1級取得者です。

英検1級をとろうと勉強していたときはそのメリットについて深く考えていなかったのですが、今振り返ってみると意外とメリットが多く、取得すべき理由も見えてきました。今回は英検を取得すべき4つの理由について書いていきます。

 

理由①:英語力を半永久的に証明してくれる。

 

語学に関する資格は、留学などに使う場合はたいてい2年間の有効期限が設定されています。しかし、そうした場合を除けば、一度合格した級は半永久的に英語力の証明書として有効です。

 

留学に活用する目的の場合は、合格証明書発行日から数えて2年間と定めています。ただし、留学の使用でなければ、取得した資格は半永久的なものです。

海外留学のよくあるご質問 | 英検留学 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

 

留学に使わなければ良いだけなので、例えば就活や転職する際には有効期限を気にせず履歴書に書けることになりますね。

 

その他の試験では、TOEFLやIELTSには2年間の有効期限があると定められています。2年以上前に取得したスコアは使えません。

 

TOEFL® テスト日本事務局では、スコアの有効期限は引き続き2年間となっています。(大学院留学タイムズ

 

IELTSの認定期間は、通常2年以上経過した成績証明書を、有効な証明として受理することはありません。2年以上を経過した成績証明書を利用する場合、受験者本人がIELTS受験後も英語力の向上・維持を行った証明をする必要があります。IELTSとしては、2年以上経過した成績を有効と認めることはありません。(British Council

 

もちろんテストを受験しないでいると英語力が落ちる可能性はありますが、ひとまず英語力をずっと証明してくれる、という観点を考慮すると、英検1級は魅力的です。

 

TOEFL120点満点を取得しても、そこから2年経つと「 TOEFL満点保有者です」とは名乗れなくなってしまうのに対し、英検1級は合格さえすれば「英検1級保有者です」といつまでも名乗れるということですね。

 

理由②:教員採用試験において有利。

 

Javishは公立校の教員採用試験と私立校の採用試験を両方受けましたが、そのどちらでも「英検1級取得者」という肩書きがとても有利に働いてくれました。

まず、公立校の教員採用試験を受ける場合、英検1級をもっていれば試験の一部が免除される自治体が多くあります。例えば東京都の場合、英語の実技試験が免除されます。Javishは東京都の教員採用試験を受験しましたが、一次試験と二次試験のあとの実技試験が免除されたので、ほかの受験者よりも早く精神的・時間的に解放されました。

また、近年では小学校での英語の教科化にともない、中学校・高等学校だけでなく、小学校での教員採用試験でも高い英語力を持った人材は優遇される傾向にあります。

 

文部科学省は、2017(平成29)年度公立学校教員採用選考試験の実施方法をまとめました。小学校では、次期学習指導要領で英語が教科化されることを視野に入れて、中学校や高校の英語教員免許を持つ受験者や、英語力検定・能力試験で一定の成績やレベルに達している受験者などに対して、試験の成績を加点したり、特別枠を設けたりするなどの優遇措置を取る教育委員会が増えています。

小学校は英語力重視で教員を採用|ベネッセ教育情報サイトより引用)

 

公立校の教員採用試験を受験する場合、英検1級を持っているメリットはとても大きいことがわかります。

 

さらに、公立校の採用試験を早く終わらせることで、私立校の面接準備を早く始められるというメリットもあります。関東圏の自治体であれば、7月・8月に教員採用試験があります。学校により採用試験の時期にずれはありますが、私立校の専任・常勤教諭の募集が始まるのが秋ごろなので、公立校受験を一部免除で周りより早く終わらせる→私立校受験の準備を周りより早く始めるといういい流れを作ることができます。こうした試験や面接の準備はいかに準備のために時間を割けるかが重要ですから、こうした有利な流れはぜひ作っておきたいところ。

 

自治体別の試験一部免除の条件や有無は変わる可能性があります。自分が試験一部免除に該当するかどうかはご自身で自治体のホームページ等でご確認ください。

 

私立校の教員採用試験においても、英検1級は自分をブランディングできる立派な看板です。「英検1級」はそもそもどれぐらいすごいのか、数字で考えてみましょう。英検協会のデータによると、英検1級の合格者は年間2500人ほど。(※実用英語技能検定協会は2014年以降の詳細な合格者数を公開していないため、概算です。)仮に同じ比率で今まで40年間合格者が出て来たとすると、2500人×40年=1000000で、約100万人。日本の総人口はおよそ1億2700千万人ですから、日本全国で英検1級を保持している人(かつ現在退職していない確率の高い人)の割合は、約0.8パーセント。およそ127人に1人の割合です。日本人の1パーセントも持っていない希少価値の看板で自分をブランディングできるんですから、これが面接で不利に働くことはほぼないでしょう(「ウチにはレベルが高すぎる」と思われる場合を除く)。Javishもいくつか私立校の面接を受けましたが、書類選考で落とされることは一度もなく、複数校から内定をいただくことができました。

 

このように、公立校・私立校どちらの教員採用試験においても有利になり、さらに相乗効果もある英検1級は是非とも取得しておくべきですね。

 

理由③:生徒に実力をわかりやすく伝えられる。

 

 現役の教員になってからも、英検1級はとても便利です。なぜなら、英検1級は生徒に自分の語学力を分かりやすく伝えるいい材料になるからです。英語科教員であれば、「先生は英検何級持ってるの?」と生徒によく聞かれます。生徒は普段から教員をよく見ていますし、教員の教科指導力を見極めようとしています。そのときに、「先生は、英検1級を持っているよ。勉強すれば取れるからまずは~級を取れるようにがんばろうね。」と答えると、たいていの生徒は英検1級にびっくりします。生徒は彼らが取り組んでいる英検の難しさはよくわかっていますから、その最高位の級を持っていることがどれだけ大変かはすぐわかります。また、意欲のある生徒は英検の勉強方法について聞いてきたり、英検を全く受けたことがない生徒が英検を受けたいと言ってきたりと、生徒の学習意欲の向上につながることもあります。実力をわかりやすく提示するのに英検1級はぴったりですし、生徒をうまく惹きつけることができるというお得な効果があります。

 

理由④:英語科の教員なら、英検1級程度の専門性は持っておくべき。

 

英語科の教員である以上、最もなじみの有る英語の外部試験の英検なら、一番上の1級を取れて当たり前だと思います。教員全員にそれぐらいの専門性は必要。ただし、Javishは、「これから英語教師を目指す人は全員英検1級を取得すべき」で、非常勤・常勤含め、現職の教員の方はそこまで厳格に求められるのは不合理だと考えます。 正直なところ、現職の英語の先生にここまでのレベルを求めるには環境が整っていないからです。

 

以前、文部科学省が2013年に発表した「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」の中で、

「全ての英語科教員について、英検準1級、TOEFLiBT 80点程度等以上の英語力を確保 」

という具体的な数値目標が達成されたとともに、その目標があまりにも達成できていなかったことがメディアで話題になりました。

www.huffingtonpost.jp

 

教員に求められるレベルとしてこの水準が適切かどうかは別問題として、英検準1級や1級レベルを現職の教員に「仕事大変だと思うけど、今から英検準1級とりなさい。英語科に力入れたいから」と求めるのは酷です。現場の先生方が教員採用試験に晴れて合格し勤務を開始したころにはそんな基準は示されていませんでしたし、英検準1級を持っていなくて当たり前です。というか、当時合格したのだからそのときに各自治体や学校が求める英語力は持っていたはずです。そして、学校現場は死ぬほど忙しい。英検の勉強なんてしている暇はほとんどありません。さらに、受験料も教材も自腹。英検1級なんて受験料を調べたら驚いてひっくり返りますよ。とにかく、このようにサポート体制がまるで整っていない状況下に有る現職教員の方に英検1級を求めるのは非現実的です。

ただし、今現在英語教師を目指している人なら話は別です。日本の英語教育の質の低下が何年も何年も繰り返し叫ばれている中、中途半端な専門性ではお話になりません。学校現場でも高い専門性は必要です。教科書のCDレベルの音読が出来ますか?ネイティヴの先生方と授業の予定についてみっちり英語で話し合いが出来ますか?英検の2次試験対策を学校で行うとき、ネイティヴ面接官の役割ができますか?生徒のために、海外大学への推薦書を英語で書けますか?

無論、教育に対する熱意など精神面が秀でた方もたくさんおられるでしょうが、愛情で教育は完結しません。精神論ですべてが片付く時代ではなくなりました。気持ちも大切ですが、これから教員を目指すなら、まずは専門性を高めることは必須でしょう。Javishなら、自分の子どもに英語を教える人には高い専門性を持ってほしいです。

 

 

 以上、英検をとっておくべき4つの理由についてご紹介しました。いかがでしたでしょうか?英検1級は確かに高い壁ですが、合格は不可能ではありません。現に、毎回受験者の10%は合格しているわけです。英語科教員として、Javishも専門性を常に高め続けていきます。これだけメリットが多い英検1級、がんばって取得してみませんか。

【中1向け】脳トレフラッシュカード

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お疲れ様です、Javishです。

 

今日は中学1年生向けのフラッシュカードを使ったゲームを紹介します!

 

 

ゲーム名:脳トレフラッシュカード

用意するもの:英語で色の名前を書いたフラッシュカード

       (カードの裏にマグネットシートを切って張ったもの)

       (※ラミネート加工推奨)

       はえたたき(チーム数だけ用意)

手順:

準備:英語で色の名前を書いたフラッシュカードを用意する。

よく使われる色の名前やゲーム性を考慮し、Javishは以下を用意しました。

 

Red / Blue / Yellow / Black / White / Green / Pink / Gray / Cream / Sky blue / Navy / Brown / Orange / Purple / Rainbow 

 

以上の色をWordで文字に色をつけ、印刷します。ポイントは、それぞれ文字のスペルと文字の色を違うように設定すること!「脳トレ」ですからね。

イメージこんな感じです↓

 

 [Red]  [Blue]  [Gray] [Rainbow]

 

「Rainbow」だけは7文字を1文字ずつ色を変えて虹色っぽい雰囲気にしましょう。10人ほどの少人数指導なら種類はこれくらいで十分です。サイズはA4に色を3種類ずつ印刷しましたが、もっと大きくてもよいかもしれません。

印刷が終わったらラミネート加工をします。ラミネート加工する機械がない学校はないと思いますが、もし使えないときは100均で10枚入りのクリアファイルを買い、それにフラッシュカードを入れてはさみで切り、4辺をテープで止めても大丈夫です。その場合、角を丸く切るなどして怪我防止対策をしておきましょう。最後にフラッシュカードの裏にマグネットシートを貼り付けて完成!これも100均。ダイソーさんありがとう。

 

 

①教員がフラッシュカードを黒板にはる。

②生徒を数グループに分ける。

③各グループから代表1名が黒板の前に出る。

④教員が"Where is letter (色)?"といったら生徒は指定された色のスペルのカードを早い者勝ちでとる。また、教員が"Where is color (色)?"といったら生徒は指定された色の文字のカードをとる。

⑤3,4枚ほどで選手交替する。

⑥すべてのカードを取り終わった時点でカードの枚数が多いチームの勝ち。

⑦何回か繰り返したいときは生徒にカードを黒板に張らせると次の勝負も盛り上がります。

 

 

このゲームは教員のSpeaking能力が高い場合に特に学習効果を発揮します。教員の問いかけで生徒が動くゲームなので、生徒のリスニング能力が向上するだけでなく、文字認識能力をより負荷を与えた状態で鍛えることが出来ます。まさに「脳トレ」ですね。

また、このゲームのよいところはひたすら盛り上がるところです。ほぼ毎回間違ったカードを取る生徒が出てきて、そのたびに大爆笑です。また、Javishは「Rainbow」のカードは3点、そのほかは1点というルールで実践しましたが、ポイントはもっと工夫の余地がありそうです。

もうひとつの用意するものの「はえたたき」は、生徒がカードの取り合いになった時の怪我防止対策です。中1とはいえ全力でカードを取りに行くので、対戦相手が男子対女子になったときなどははえたたきでカードを取らせれば安心です。

 

めちゃくちゃ盛り上がる「脳トレフラッシュカード」、ぜひお試しください。

・・・ちなみに大人がやっても盛り上がりますよ。職員室でちょっと試しました。

教員がやってはいけないこと

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こんにちは、Javishです。

 

今回は、私が普段気をつけている、教員がやってはいけないことを紹介します。

 

 

それは、授業の終わりのチャイムが鳴っても授業を続けることです。

 

 

基本中の基本ですが、意外と守れていない方もいるのではないでしょうか? 

 

私は授業の終わりのチャイムが鳴るまでには必ず、「本時のまとめ」「次回予告」「宿題の提示」まで済ませるようにしています。もしそれらをすべて終わらせていなくとも、しゃべるのをスパッとやめて終わりの号令を行います。理由は以下の通りです。

 

理由①:チャイムが鳴ると生徒は話を聞かなくなる。

 

授業の終わりのチャイムが鳴ると、その瞬間から休み時間となり、大多数の生徒は「授業モード」から「休み時間モード」にスイッチが切り替わります。するとおしゃべりをしたり、教材を片付け始めたり、とても教員の話を聞ける状態ではありません。それどころか、チャイムが鳴る数分前には、「早く授業終われ~」と思っている生徒が必ずいるはずです。待望のチャイムが鳴った瞬間に、生徒の心は教室から飛び出して行くわけです。そんな中で、「ごめん、あと数分だけ!」等といって授業を延長しても、生徒の頭には教員の話は残りません。生徒が授業に参加できるレディネスを保っている間にしてこそ授業は成立します。

 

理由②:教員として時間厳守の手本を見せることができる。

 

教員として、普段から「遅刻はしないように」「授業開始のチャイムが鳴るまでには着席するように」「宿題は期限までに出すように」と、日常的に生徒に時間厳守をさせようとしているはずです。しかし、当の教員が職務の核である授業を時間内に終わらせられないのはそもそも問題です。たとえ生徒が意識していなくても、「あの先生は時間を守れっていうけど、先生が授業の時間を守ってない」と心のどこかで思い、時間を守る旨の生活指導の効果も半減です。生徒に時間を守らせるなら、まずは自分が授業を時間通りに終わらせ、手本となるべきです。

 

理由③:生徒にプロの仕事を見せることができる。

 

授業を時間内にすべて終わらせるのは、教員としてプロの仕事を生徒の前で実演するのと同じです。

私が高校生だったころ、世界史の先生が授業の時間厳守を徹底する方がいました。その先生は授業のチャイムが鳴ると同時に、ただ「号令お願いします」とだけ言って授業を終えていました。1年間、ずっとです。その先生の評価は生徒からも高く、授業もわかりやすく面白いと評判でした。今思えば、そうした時間厳守するプロの姿を見せられていたことで生徒からの信頼感もあり、授業の質の向上に一役買っていたんだと思います。

授業を時間内にすべて計画通りに済ませるのは簡単ではありません。途中保健室に行きたいという生徒がいたり、プリント忘れが多くて予備のプリントが足りなくなったり、様々アクシデントが起こります。そんな中で時間を厳守する姿を生徒に見せられたら、生徒の反応も変わってくるはずです。

 

 

教員がやってはいけないこととその理由、いかがでしたでしょうか。

社会人として常識である時間厳守、実践してみませんか?

【文房具】筆箱にこだわる2つの理由

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こんにちは、Javishです。

教員にとって、文房具は必需品ですよね。採点をしたり、判子を押したり、まだまだアナログな事務作業が多い中、こだわりを持っている方もいるのではないでしょうか。

 

今回はJavishの筆箱のこだわりについて書きたいと思います

 

結論から言って、「筆箱は細く小さい方がいい」。

大人にも子供にも言えることですが、生徒の視点から理由を説明します。

 

中学生になると、小学校のころよりも身の回り品に自由がききます。好きなキャラクターがついている大きな筆箱や、カラフルな蛍光ペンをたくさんいれている筆箱を持っている生徒を見かけます。中には筆箱を複数学校に持ってくる猛者も中にはいますね。

 

私は、筆箱は小さく、一つだけにすることを以下の理由でお勧めします。

 

理由①:授業に集中しやすくなる。

 

筆箱を小さくすると、授業に集中しやすくなります。まず、筆箱を小さくすると、「筆箱を机から床に落とすリスク」を軽減できます。中学生・高校生は授業中にしょっちゅう物を床に落とします。しかも結構な音を立てて。授業中に「筆箱を拾う」というタスクが増えるだけで生徒の集中力は散漫になります。さらに、筆箱を落とした音が周囲の生徒の集中を邪魔したり、授業中に筆箱を落とした音がしただけで、「授業」が「誰かが筆箱を落とした授業」になってしまい、授業の緊張感が和らいでしまいます。さらにさらに、落とした筆箱からペンが転がれば、周囲の生徒は「ペンを拾ってあげる」というタスクを抱え込みます。授業中の集中力を下げるリスクを減らすために、筆箱は小さい方がいいでしょう

 

理由②:持ち物管理能力がつく。

 

筆箱を小さくすれば、必然的に持てるペンと消しゴムの数が制限されます。生徒は物を必要以上に買いがちです。そこで筆箱が大きく余裕があると、徐々に筆箱のペンの数が増えていきます。最初に数本増やす程度なら問題ありません。しかし、そのうちどんどんペンや消しゴムが増え、あっという間に筆箱はパンパンになります。するといつしかそれが当たり前になり、身の周りの整理整頓をする癖がつきにくくなります。

 

筆箱を小さくすれば、余計な文房具を持ち歩かなくなります仮にペンを増やしても、すでに小さな筆箱には授業を受けるのに十分なペンのスタメンが完成していますから、筆箱内のメンバー入れ替えが発生します。そのためには生徒は文房具の質の良し悪し、使用頻度、必要性まで考えます。こうして考える力を駆使して筆箱を整理すれば、筆箱だけでなく、机の中やカバンの中まで整理する持ち物管理能力がつきやすくなります。小さな筆箱にするのはそのための第1歩です。

 

Javishは特別支援が必要な生徒や学力に課題がある生徒も支援をしていますが、そうした生徒には整理整頓が苦手な傾向が見られます。そうした生徒には「整理整頓をしてみよう」ではなく「筆箱を小さくしよう」と提案することがあります。効果があったケースが多くあります。

 

筆箱を小さくするメリットは大人にも有効ではないでしょうか?Javishの筆箱もLoftで買った細身の無地のもので、ペンは3本くらいしか入れていません。余計なものを持たない工夫をしてみませんか。

【体験談】英語が聞き取れるようになるのにかかった時間

 

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自分は高校卒業後に渡米した訳ですが、その経歴を人に話すと、「英語を聞き取れるようになるのにどれぐらい時間がかかったんですか?」と聞かれることがあります。

 

ずばり、

 

日常会話に困らないレベルになるのに1年

大学の授業のディスカッションになんとかついて行けるレベルになるのに2年かかりました。

 

自分の場合は最初の1年間は入学した大学による英語学習プログラムで英語だけを勉強しました。大学は全寮制だったため、日常会話は常に英語。

 

「英語のシャワーを浴びるのがよい」と言う方がいますが、自分は1年シャワーを浴び続けてようやく成果が出て来た感じですね…

 

高校では英検2級、定期考査では英語はほぼ満点はとれていたのですが、渡米してからの最初の1年間は試練でした。寮のおばさんのオリエンテーションが9割聞き取れず、授業も何を言っているのかわからず、とりあえずノートは取り続けた日々。

1、2年たってからようやく、集中しなくても教授の話が理解できたり、授業の内容やオチが掴めるようになりました。

 

リスニングに関しては自分がこれだけかかったので、短期間でリスニングは伸びなくて当たり前です。もちろんTOEICや英検のリスニング対策となると話が違ってくるとは思いますが。日常会話などの何が飛んでくるか分からない場面のためのリスニングにはひたすら時間が必要と考えていいでしょう。

 

前の記事の、「【本音】英語は短期間で習得しないほうがいい。 - 英語科教員のメモ書き。」で書いた、努力の積み重ねにもつながってきます。英語はたくさん失敗して伸ばしましょう!

【中学1~2年向け】代名詞ゲーム

 

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中学校文法の鬼門のひとつに、代名詞があります。

 

I my me mine, you your you yours...のやつです。

 

英語科教員であればなんとも思わない基礎的な分野ですが、中学生ではたくさんの言葉を母国語以外の言葉で覚えることにまだなれていない生徒がいるため、生徒にとっては「主格、所有格、目的格・・・」など複雑な用語で説明されたらもうたまったもんじゃありません。

そこで、自分が授業の導入やまとめで使う、代名詞を覚えられる英語ゲームを紹介します。

 

 

ゲーム名:代名詞ゲーム

必要なもの:黒板、チョーク(チームの数だけ色を用意)

必要時間:約5~10分

手順:

①黒板にI my me mineの表を空欄の状態で書く。(上記の表の英語の部分を空白に)

②生徒を列などでチーム分けする。

③各チームに異なる色のチョークを1本ずつ渡す。

④「始め」の合図で各チームから生徒が一人ずつ前に出てきて表の好きな箇所に早い者勝ちで記入する。

⑤書き終えた生徒は後ろの席の生徒にチョークを渡し、次の生徒が表へ記入する。

⑥チョークをパスしていき、各チームはどんどん表を埋める。

⑦表がすべて埋まったら生徒を着席させ、教員が採点する。

⑧最も多く空欄を正しくうめたチームが勝ち(1箇所1点)。

 

 

このゲームは繰り返し行うことで代名詞の正解率が格段に上がります。特に、彼(女)らの「they their them theirs」は当初正解率が低かったものの、繰り返し行うことで効果がありました。生徒がなれてきたら、「自分のチームの解答は直してよい」「間違いは1点減点」など、ルールをアレンジするとさらに盛り上がります。

また、ゲームを行う前に1分間各自で復習をさせても効果的です。「『あなたたち(you)』は単数も複数も書き方が同じだ!」など、生徒の気付きを引き出すことが出来ました。

 

ぜひお試しください。

【本音】英語は短期間で習得しないほうがいい。

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お疲れ様です、Javishです。

 

よく、短期間での英語習得を謳う広告をインターネットや電車でよく目にします。

忙しい社会人向けのコースや幼児向け教室など、ターゲット層やサービス内容も様々。

 

そうした宣伝をみると、まるで英語は無駄なく効率的に学習することが可能であるかのような気がしてきます。

 

「英語は短期間で習得が可能なのか」

 

しかし、私はこの問いに関しては考えません。なぜなら、私個人としては「英語は短期間で習得しないほうがいい」と考えているからです。

 

英語の学習は、楽しいものですが楽ではありません。

音読の練習をとっても、他人の前で英語の音読をするのは恥ずかしいものです。単語の覚え方も多岐にわたり、自分にあった方法を探すのも大変で、それらを試してみるのはもっと大変です。

 

ただ、こうした音読の恥ずかしさを乗り越えて習得した英語の発音は、一生使える武器になります。単語を繰り返し覚えた努力は、今後難しい文法にぶつかったときに勉強を投げ出さない精神的な強さになります。

 

英語を学習するときは、試行錯誤、trial and errorが重要です。

 

単語テストで点数が取れないなどの壁にぶつかったときに、

「もっと覚える回数を増やせばいいのかな?」「もっと書いたほうがいいのかな?」「もっといい覚え方があるのかな?」と、努力の思考を積み重ねることが理想です。

 

英語を勉強するために、たくさん失敗をして、悔しい思いをして、そうした経験が後々の成長につながると信じています。私も何年か海外生活をしましたが、1年に2回以上は悔しくて泣きそうになったことがあります。1年に1回は実際に悔しくて泣いたこともあります。今になってみれば、そうした経験は宝であり、自分を作る強い基盤になっています。

 

ですから、英会話の広告などで「無駄のない英語学習を!」などと謳っているものを見るたびに、「英語の学習に無駄なんて無いのになぁ」と思ってしまいます。ただし、決してそうした方法を批判するわけではありません。徹底的に効率化された学習法に基づいて語学力を伸ばすのもすばらしいことだと思います。

ただなんというか、すでに確立された学習法をお金を払って使うというのは、まるで新しいゲームを買ったとき、課金してめっちゃ強い武器を最初の村で手に入れて、ラスボスまであっという間に倒してしまうような、本来の楽しさを効率化の名のもとに半減させているような気がします。無論ゲームの遊び方は人それぞれなので、ただ私の肌には合いません。

 

あなたは英語学習の短期間の学習について、どう思いますか?

はじめに

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こんにちは。

 

英語教師のJavishです。

 

簡単に自己紹介↓

 

・高校卒業後、海外大学へ進学

・海外経験5年

・帰国後就職、教員免許を通信教育で取得

・英検1級、TOEICほぼ満点

・教員採用試験1発合格

・現在英語科教員

 

 

英語教育のためのアイディアや勉強法などを書いていきます。

英語科教員の方に限らず、

教員の方にとって役に立つ内容をお届けします。

 

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よろしくお願いします。