英語科教員のメモ書き。

今日やれば、今日伸びる。

ロンドンより、英語学習に関する情報発信中

挨拶はどうすべきか。

 

 

お疲れ様です、Javishです。

 

英語の授業を計画するとき、

「授業開始時の挨拶をどう決めるか」とても悩みます。


よくあるパターンはおおよそ二つで、

一つは日本で何十年も変わらない、

教員が英語で生徒に"Good morning everyone, how are you?"

ときき、生徒全員で"I'm fine, thank you, and you?"

そして教員がそれに答えて生徒は着席、授業が始まるスタイル。


もう一つは挨拶をほかの授業と全く同様にし、英語でいかないスタイル。

 

communicativeな授業をしたいという気持ちはありながらも、挨拶においてはどちらのスタイルもやりたくないのが本音。なぜなら、両者ともにcommunicativeではないから。

 

前者の「ファインセンキュー、アンドユー」のスタイルは全くcommunicativeではない。

そもそも欧米において1対40以上もの大きな比率で挨拶をそろえてする機会はほぼない。

全員決まったフレーズで挨拶をする点も、communicativeとはいえないだろう。

つまり、本当に生徒の学びにつながる活動であるかどうかは疑問がのこる。


できることなら一人一人に体調や今日何を食べたかなど小さな話を振り、

その受け答えで英語を伸ばしてあげたいのが本音だけれど、

残念ながらそれは授業の挨拶ではかなわない。


結局、ほかの授業と同じく、

起立、気をつけ、礼で授業を始める気がする。


海外経験のある教員という若干の触れ込みで採用となったものの、

「なんだ、こいつの英語の授業は挨拶は日本語なのか」

とかいう期待裏切られ感を感じる瞬間が来るかもしれない。


「日常で使わない英語の挨拶を生徒に練習させるくらいなら、

その時間を削って音読や文法指導をし、学力につなげる」という

強い思いで授業をやろう。